Arnoldのライセンス設定に問題は無いけれど、レンダリング時にライセンスエラーが表示される場合、Arnoldのverbose logを有効にすることで、出力されているメッセージを確認することができます。
問題
Arnoldでレンダリングすると、ログに次のようなエラーメッセージが出力される。
[clm] product information file not found (45)
原因
通常、Product InformationファイルはAutodesk社製品(MayaやArnold)をインストールする際に自動的に書き込まれますが、MayaやMtoAをネットワーク上の共有場所にインストールされている場合に、Arnoldの情報がPITファイルに書き込まれないことがあります。
対処方法
こちらのエラーは、ProductInformation.pitファイルが見つからない場合に出力されます。
全てのAutodesk社製品はProductInformation.pitに登録されている必要があります。
ProductInformation.pitファイルの保存場所は次のとおりです。
- /var/opt/Autodesk/Adlm/.config/ProductInformation.pit
- C:\ProgramData\Autodesk\Adlm
- /Library/Application Support/Autodesk/Adlm/.config
Product Informationファイルは、MayaのようなAutodesk社製品をインストールすることで作成されます。例えば、追加でMtoAプラグインをインストールすると、MtoAのインストーラはbin/pitregを実行してProductInformation.pitファイルにArnoldを登録します。
Mayaでバッチレンダリングを行う際にAutodeskライセンスのArnoldを使用する場合、ArnoldがProduct Informationファイル(別名:PITファイル)に登録されている必要があります。
通常、Product InformationはAutodesk社製品(MayaやArnold)のインストーラによって自動的に書き込まれますが、MayaやMtoAをネットワーク上の場所にインストールされている場合、Arnoldの情報はPITファイルに書き込まれません。
手動でArnoldをPITファイルに登録する方法:
- MtoAには、PITファイルにArnoldを登録するためのpit/pitregが含まれます。そのため、MayaやMtoAがインストールされているマシン上でpitregを次のように実行します。
C:\solidangle\mtoadeploy\2017\pit\pitreg.exe
Succesfully added Arnold information to PIT file
サーバー(シンクライアント)から全てを実行している場合、AdlmThinClientCustomEnv.xmlでPITファイルのカスタムの場所を設定する必要があります。
ネットワークライセンス用のシンクライアントの詳細については、こちら(英語)をご覧ください。
C4DtoAなど他のプラグインの場合、ArnoldがAutodeskライセンスをチェックアウトするときに使用するPITファイルがそのプラグインに含まれます。
参考リンク
- Arnold Licensing Guide (NLM) > [clm] product information file not found (45) (原文/英語)
コメント