複数ベンダーのFlexNetライセンスの共存

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    FlexNet (旧:FLEXlm)ライセンスシステムを使用するソフトウェアを複数お持ちの場合、ポート番号の重複などでライセンスエラーが発生することがあります。

    一般的なFlexNetライセンスの共存および管理方法について、以下にご案内させていただきますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

     


    FlexNetのライセンスは、主に以下のプログラムで構成されています。

    • lmutil
    • lmgrd
    • ベンダーデーモン(例:adskflex, thinkbox など)

    こちらのシステムを使用するライセンスは、デフォルトで使用するポート番号の範囲が27000-27009となります。標準では、このポート番号の内の一つを使用します。

    Windowsの場合、GUIを使用するLMTOOLSにて複数のFlexNetを単一のアプリケーションで管理することは可能ですが、OSを問わず、FlexNetはそれぞれのメーカーが独自のライセンスツールを提供していることがありますので、可能であれば、各社のツールでライセンスを管理していただくことを推奨します。

     

    ■Autodesk製品

    専用のAutodesk Network License Manager (NLM)でライセンスを管理します。
    Windowsの場合は、C:\Autodesk\Network License Manager\ の中にある lmutil, lmgrd, adskflex でライセンスを管理します。adskflex.exeのベンダーデーモンは、標準で2080を使用します。

     

    ■Thinkbox Software製品

    専用のThinkbox License Serverツールでライセンスを管理します。(最新バージョンは11.13.1.2)
    自動インストーラをご使用いただくことにより、ライセンスファイルを所定の場所にインストールし、
    サービスを自動的に作成して開始することができます。ライセンスファイルの更新作業も、インストーラを再度実行することで簡単にアップデートすることができます。
    デフォルトのライセンスポート番号は27008で設定されています。

    *LMTOOLSのバージョンは[Help] > [About]から確認できます。

     

    尚、複数のFlexNetツールが混在している場合は、ライセンスファイル内のポート番号を変更することで同時に動作させることが可能です。

    ライセンスファイル(.lic)をテキストエディタで開き、一行目の末尾にポート番号を追加することでポート番号を指定できます。ベンダーデーモンは、ポート番号が指定されていない場合、ランダムポートを使用します。特定する場合は「PORT=#####」で指定できます。

    例:

    SERVER server_name 0123456789ab 27008
    VENDOR thinkbox PORT=2708
    ...

    *ご使用のポートはお客様のネットワーク環境に適したものを指定してください。

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