Thinkbox Software社製品 ライセンスサーバーのインストール方法

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    フローティングライセンスをお使いの場合、Thinkbox Software社製品のライセンスサーバーは以下の方法でインストールします。

     

     


    概要

    ライセンスサーバーの新しい自動インストーラは、Windows、Mac、Linuxにおけるライセンスのセットアップを容易にします。自動インストーラを使用することで、サービスが作成されテキストモード自動開始するように設定され、必要に応じて適切なパーミッションを設定します。

    ライセンス問題のトラブルシューティングもしやすくなります。ライセンスサービスがlmgrdを開始すると、ログ情報をインストールディレクトリの中にある「Thinkbox.log」というファイルに出力します。ライセンスに関する問題が発生した場合、まずはこちらのログファイルをご確認ください。問題の解決方法が明らかではない場合は、弊社サポートまでお問い合わせください。

    新しいライセンスファイルをインストールする場合は、自動インストーラを再実行してください。インストーラアプリケーションを実行して、新しいライセンスファイルの場所を指定し、インストールを完了することで、インストーラは自動的にサービスを停止そして再開始します。これによりライセンスファイルの更新が完了します。更新方法の詳細はこちらをご覧ください。

     


    インストールする前の注意事項

    ライセンスのインストールはWindows、Macintosh、Linuxオペレーティングシステムで同様の手順を行いますが、こちらのセクションでは違いについて説明します。

    インストール中は、ライセンスファイルのコピーがライセンスサーバーのディレクトリ内に追加されます。新しいファイルは「Thinkbox.lic」という名前に変更されます。コピー元のライセンスファイルは削除しても問題ありませんが、後から問題が生じた際に参照できるように別の場所に保存していただくことをお勧めします。また、インストールディレクトリの中に既存のThinkbox.licファイルが存在する場合は上書きされますので、インストールを実行する前に既存のライセンスファイルを別の場所にバックアップしていただくことを推奨します。

    もしもポート番号の変更や他のオプションを必要とする場合は、インストーラを実行する前にライセンスファイルを編集して指定してください。後から変更を必要とする場合は、ライセンスファイルを編集して、ライセンスサーバーのインストーラを再実行し、再インストールする必要があります。

    インストール先の場所には、アプリケーションファイル、ログファイル、ライセンスファイルが含まれます。インストール先はオペレーティングシステムによって異なります。インストールファイルの保存先は次の通りです。

    オペレーティングシステム(OS) インストール場所
    Windows C:\Program Files\Thinkbox\License Server\
    OSX /Applications/Thinkbox/License Server/
    Linux /opt/Thinkbox/License Server/

    サービスを管理するために使用するlmtoolsアプリケーションはWindows版のみに付属します。

    Windows

    Windowsの場合、自動インストーラはWindowsサービスとlmtoolsのエントリを「Thinkbox License」という名前で作成します。

    OSX

    OS X 10.6以降のバージョンに対応します。ライセンスサーバーのバイナリはPowerPCに対応しません。

    Linux

    DebianやUbuntuのようなLinux Standard Baseに準拠しないディストリビューションを実行している場合、lsbパッケージのインストールが必要となるかもしれません。Linux Standard Baseに準拠するディストリビューションの場合は、追加の手順を必要とすることなく自動インストーラが実行できるはずです。

    現時点では、ライセンスサーバーのインストール用に実行可能なバイナリファイルだけを提供しています。今後、lsbの準拠問題をキャッチするdebまたはrpmパッケージの作成を検討しています。

     


    旧バージョンのアンインストール

    ライセンスサーバーのマシンに対して初めてThinkboxライセンスツールをインストールする場合、こちらのセクションはスキップしていただけます。

    既にライセンスツールをセットアップして自動開始するように設定されている場合、旧バージョンのインストールを削除してください。インストーラは旧バージョンの有無を確認しません。旧バージョンが残っていると、新旧サーバーの競合により問題が発生する可能性があります。旧バージョンの削除方法は次の通りです。

    Windows

    自動開始の設定を削除するには以下の手順を行います。

    1. lmtoolsを開きます。
    2. [Config Services]タブで古いサービスを選択します。
    3. [Remove]ボタンを選択します。
    4. lmtoolsを終了します。
    5. 既存のライセンスファイルを安全な場所にコピーします。
    6. 最後に C:\FLEXnet\ のフォルダを削除して、処理を完了します。

    OSX

    システムのブート時にライセンスサーバーを開始する自動設定は旧バージョンにありませんでしたので、必要に応じてライセンス用のバイナリを削除してください。バイナリが使用中でないことを確認するために、lmgrdプロセスを強制終了してください。標準では、ファイルは隠しフォルダ /usr/local/Thinkbox/flexnet の中に存在します。

    Linux

    Linuxの場合、lmgrdを開始するために使われる「thinkboxls」というinitスクリプトが「thinkboxlm」という名前に変更されました。ライセンスファイルのバックアップを取り、必要であればライセンス用のバイナリを含むフォルダを削除してください。標準では /usr/local/Thinkbox/flexnet の中にあります。

     


    ライセンスサーバーのダウンロード

    最新のライセンスサーバー用の自動インストーラはこちらからダウンロードしていただけます。
    *ダウンロードにはAmazonアカウントへのログインが必要となります。

    最新バージョンのライセンスを安定して稼働させるために、FlexNetライセンスツールはv11.13.1.2以降のバージョンをご使用ください。(LMTOOLSのバージョンは[Help] > [About]から確認できます。)

     


    新しいバイナリのグラフィカルインストール

    インストールはWindows、Macintosh、Linuxオペレーティングシステムで共通の手順を行います。

    インストール時に唯一必要な2つのオプションは、ライセンスバイナリの保存先と、使用するライセンスファイルの場所です。

     


    テキストモードのインストール

    コマンドラインからインストールするには、licenseFileオプションを使用してライセンスファイルの場所を指定します。テキストモードを強制したい場合は、modeオプションをご使用いただけます。

    各オペレーティングシステムのインストール例は次の通りです。 

    Windows

    C:\LicenseServer> ThinkboxLicenseServer*.exe --mode text --licenseFile c:\path\license.lic

    OSX

    $ cd ThinkboxLicenseServer*.app/Contents/MacOS/

    $ sudo chmod +x ./osx-intel

    $ sudo osx-intel --mode text --licenseFile /path/license.lic

    Linux

    sudo ./ThinkboxLicenseServer*.run --mode text --licenseFile /path/license.lic

     


    ライセンスサーバーの手動インストール

    手動インストールの方法は強くお勧めしません。

    手動インストールを行う場合、バイナリはLicense Serverのダウンロードページから行えます。(License Server > Manual Install Filesを選択)
    *ダウンロードにはAmazonアカウントへのログインが必要となります。

     

     


    参考

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