ここではDeadlineでMtoAのレンダリングジョブを投入する方法を説明します。
ジョブの投入方法
Deadlineシェルフ内にあるアイコンから、Submit Job To Deadlineウィンドウを表示します。もしも緑色のアイコンが表示されていない場合は、シェルフを一度削除してMayaを再起動することで、戻ってくることがあります。
Additional Frame Options の Deadline Job Type から[Arnold Export Job]を選択します。
するとArnold専用のオプションが設定できるようになります。[Submit Dependent Arnold Standalone Render Job]のオプションが無効だと、.assファイルだけを作成します。有効な場合、.assファイルを作成した後に、別の.assファイルレンダリング用のジョブが作られます。もし.assファイルの出力をローカルで行いたい場合は[Local Export to Arnold]を有効にします。
「node "color_manager_syncolor" is not installed」エラーが発生した場合
こちらのエラーは、シェーダーの場所と、synColorのdllが見つけられないことが原因となっています。対処方法は次のとおりです。
MtoAのシェーダの読み込み設定を行う
[Submit Dependent Arnold Standalone Render Job]オプションを有効にしてレンダリングジョブを投入した際に「node "color_manager_syncolor" is not installed」というエラーが出力された場合、MtoAインストール先のshaderフォルダの場所を指定する必要があります。
これを行うには、Deadlineにジョブを投入するときに Command Line Args で「-l C:\solidangle\mtoadeploy\2018\shaders」というパスを入力する必要があります。MtoAをインストールした場所、バージョンによりパスを変更してください。
もしくは、Slaveのマシンで「ARNOLD_PLUGIN_PATH」の環境変数を作り、上記と同様にMtoAインストール先のshaderフォルダのパスを設定します。
MtoAのシェーダーのパスを指定しても正しくレンダリングできない場合
正しいsynColor~.dll ファイルが読み込めていない可能性があります。
DeadlineのConfigure Plugins内でArnold Kick ExecutableがMtoAインストール先のbin\kick.exeを参照していれば正しいdllファイルが読み込まれますが、Arnold SDKのkick.exeを指定している場合はdllファイルが読み込まれません。
従って、MtoAのbinフォルダの中にある synColor.2017.0.69.dll と synColor.2018.0.80.dll を、Arnold SDKとしてインストールしたArnoldフォルダのbinフォルダの中にコピーします。
上記のファイルをコピーする方法以外にも、Path環境変数にMayaのbinフォルダ(例: C:\Program Files\Autodesk\Maya2018\bin)を指定することで、Maya内部の synColor.2018.0.80.dll ファイルを使用してレンダリングすることが可能です。
コメント