バージョン 1.5.4
動作中のKeenTools License Server
Mac、WindowsおよびLinux向けの実行ファイルやよくある質問については、License Server に関するよくある質問をご参照ください。時々、アップデートを確認し、新しいバージョンをダウンロードするようにしてください。
はじめに
KeenTools License Serverはコマンドラインプログラムのため、コマンドラインインタフェースの操作方法についての基本的な知識が必要です。むずかしくはありませんので、身構える必要はありません。
もっとも基本的な流れとしては、License Serverの実行ファイルが含まれているディレクトリでターミナルを開き、info、install(エイリアスiとifを使用)、runの3つのコマンドを使用します。
情報(Hardware IDなど)を取得するには、infoを使用します。ライセンスをインストールするときに、installを使用します。実際にサーバー処理をスタートするときに、runを使用します。
インストールされたライセンスは起動時にロードされるため、新しいライセンスをインストールした後、ユーザがライセンスを使用できるように、必ずサーバーを再起動するのを忘れないでください。
ライセンスを保存するデフォルトのパスは、ターミナルセッションの現在のディレクトリの後に /licenses/ が続く場所です。-l または -locationパラメータの後に希望するパスの文字列を続けることで、パスを変更できます。例を挙げます。
./KeenToolsLicenseServer run -l /home/user/licenses/
長いバージョンの例:
./KeenToolsLicenseServer install --location /media/licenses/keentools/
Windowsでも同様です。
.\KeenToolsLicenseServer install --location C:\licenses\keentools\
ライセンスのインストール
ライセンスサーバーとインストールコマンドを使用するか、当社のサイトの手動アクティベーションのページを参照して、ライセンスをインストール(つまり、アクティベート)できます。明らかに、最初の方法では、ライセンスサーバー用にインターネット接続 (services.keentools.io, port 443) が必要です。
License Serverを使用してライセンスをインストールするには3つの方法があります。1つめは、install コマンドの後にライセンス キーを引数として渡します。2つめは、スペースまたは改行で区切られたライセンスキーを含むファイルを指定します。3つめは、対話モードでライセンスキーを入力します(この古い方法はバージョン 1.4.6以前の唯一のオプションでした)。
License Serverと、引数としてのライセンスキーを使用するライセンスのインストールは以下のようになります。
./KeenToolsLicenseServer install license-key-1 license-key-2 …
ライセンスフォルダを指定する場合:
./KeenToolsLicenseServer install -l /path/to/licenses/ license-key-1 license-key-2 …
もしくは、簡潔な i を使用する場合:
./KeenToolsLicenseServer i license-key-1 …
なお、一部の端末では、ライセンスキーを引用符で囲む必要があります。
多数のライセンスキーが含まれるファイルをお持ちの場合は、-f (--file) フラグを使用してそのファイルへのパスを指定できます。コマンドは以下のようになります。
./KeenToolsLicenseServer install --file ./license-keys.txt
簡潔で短いフラグを使用する場合:
./KeenToolsLicenseServer i -f ./license-keys.txt
特殊な if を簡潔に使用することもできます。
./KeenToolsLicenseServer if ./license-keys.txt
最後に、従来の対話モードを使用できます。このモードは、ライセンスまたは -f フラグをインストールコマンドに渡さない場合に有効になります。
./KeenToolsLicenseServer install
カスタムのパスを使用した短いバージョンの例:
./KeenToolsLicenseServer i -l /path/to/licenses
対話モードで起動した場合、ライセンスキーを1つずつ渡すか、改行で区切ってEnterキーを押すと、ライセンスキーが1つずつインストールされます。
インターネット接続を利用できない場合は、手動の半オフラインモードでライセンスをインストールできます。
まず、infoコマンドでライセンスサーバーを起動し、Hardware IDを取得します。Hardware IDをどこかにコピーした後、インターネットにアクセスできるマシンから、KeenToolsのサイトのオフラインライセンスアクティベーションのページを開きます。このページで、アクティベートするHardware IDとライセンスコードを対応するフィールドに入力し、アクティベートされたライセンスファイルを取得します。アクティベートされたライセンスファイルを、ライセンスサーバーが動作するマシンに転送し、ライセンスディレクトリ(--locationパラメータで指定したディレクトリ)に配置します。
古いライセンスを削除したい場合は、ライセンスフォルダからファイルを削除して、License Serverを再起動してください。
ネットワーク設定
デフォルトでは、License Serverはポート7096を使用します。ユーザのコンピュータに、License Serverへの接続を制限するファイアウォールがないことを確認してください。-pまたは--portパラメータを使用すると、ポートをカスタマイズできます。
./KeenToolsLicenseServer run -p 9999
または
./KeenToolsLicenseServe run --port 9999
ステータスページ&API
ライセンス サーバーを立ち上げると、最新のブラウザ(http://localhost:8080/status または http://127.0.0.1:8080/status)により、ポート8080でアクセスできる簡単なステータスページを含むWebサーバーが起動します。例えばcurlを使用してJSONタイプのリクエストを送信した場合、ステータス情報は、同じポートでJSON形式でも確認できます。ステータスサーバーポートは、パラメータ -a と --api-port に続けてポート番号を指定することで変更できます。以下に例を挙げます。
./KeenToolsLicenseServer run -a 8888
または
./KeenToolsLicenseServer run --api-port 8888
以下のように、JSON形式のステータスを取得できます。
curl -H “Accept: application/json” “http://127.0.0.1:8080/status"
結果として、以下のようになります。
{
"validLicenses":
[
{
"licenseKey": "4736-****-****-****-****-****-****-850B",
"plugin": "GeoTracker",
"expirationTimestamp": "1569436295",
"expirationTime": "2019-Sep-25 18:31:35 UTC",
"file": "4736-****-****-****-****-****-****-850B"
}
],
"licenseLocks": [],
"invalidatedLicenses": []
}
ロギング
デフォルトでは、License Serverは実行可能ファイルのすぐ近くに配置されたログファイルにすべての出力を書き込みます。--log-fileパラメータとそれに続くパスを使用して、ログを書き込む場所を指定できます。--disable-file-loggingパラメータを渡すと、ファイルへのロギングを無効にすることもできます。
ユーザ設定
フローティングライセンスをお使いの場合は、それに応じてプラグインを設定する必要があります。ノードのLicenseタブにあるFloatingセクションで、ホスト名(またはIPアドレス)とポート(デフォルトは7096)を指定し、Connectボタンを押します。ネットワークに問題がなく、サーバー上で使用可能なライセンスがある場合は、適切なメッセージが表示されます。何か問題がある場合は、その原因に関するヒントを含むエラーメッセージが表示されます。
ユーザノードを設定するもう1つの高度な方法として、環境変数を使用する方法があります。プラグインが読み込まれると、KEENTOOLS_LICENSE_SERVER変数がチェックされ、ホストアドレスおよび/またはポート番号が記載された文字列が含まれている場合は、それにより接続を行い、ライセンスを取得しようとします。この変数に含まれている文字列の例をいくつか以下に挙げます。
localhost (デフォルトのポートが使用されます)、192.168.1.42、server.local:4242、10.0.0.66:7766
Windowsサービスの作成
サービスを作成する場合、Windowsの組み込みツールを使用して時間を費やすのではなく、‘Non-Sucking Service Manager’を使用することを強くお勧めします。これは無料で使いやすいツールです。以下から取得できます。nssm.cc
サポートされているオプション
-h、--help: printの使用方法
-l、--location: ライセンスファイルディレクトリ。デフォルトは <current_directory>/licenses
-f、--file: ライセンスキーまたはアクティベートされたライセンスが含まれたファイル
-p、--port: サーバーポート番号。デフォルトは7096
-a、--api-port: APIサーバーポート番号。デフォルトは8080
--log-file: ログファイルのパス
--disable-file-logging: ファイルへのログの書き込みを無効化する。
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